記録的な猛暑が続く日本列島。
「熱中症警戒アラート」という言葉もすっかり聞き慣れるようになりましたが、皆さんは暑さ対策、できていますか?
先日、函館市内の温泉で耳にした70代の男性たちの会話が、とても印象的でした。
「熱中症に気をつけろって言われても、どう気をつけていいかわからんよな」
この言葉には、多くの方が感じている“モヤモヤ”が詰まっています。
今回は、「どう気をつければいいのか?」という疑問にしっかり答える熱中症予防法を紹介します。
特にシニア世代にとって熱中症は「命を守るうえで最も予防が可能」であり
日々のちょっとした習慣で、防げるものなのです。
熱中症で亡くなるのは「もったいない」
在宅医療に関わるあるドクターが言っていました。
「熱中症で死ぬのは本当にもったいない。こんなに予防しやすい症状は他にない」
たしかに、熱中症は気づいたときには手遅れ、というケースが少なくありません。
特に高齢者は暑さを感じにくく、喉の渇きにも鈍感になるため、「自覚がないまま重症化」してしまうのです。
あなたの体に起きているサイン、見逃していませんか?
熱中症の初期症状には以下のようなものがあります。
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めまい・立ちくらみ
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生あくび
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筋肉のこむら返り
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大量の汗
さらに進行すると、
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頭痛、吐き気
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強いだるさ(倦怠感)
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判断力の低下・集中力の低下
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意識がぼんやりする
この状態になると、自力での対応が困難になり、救急搬送や命の危険も。
だからこそ、「その前に止める」ことが何よりも重要なのです。
今日からできる、熱中症3つの具体的な予防法
① 水分補給は“習慣”にすることがカギ
「喉が渇いた」と感じる頃には、すでに体は軽い脱水状態です。
だからこそ、時間を決めて定期的に水を飲むことが大切。
目安としては、
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起床時
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朝
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10時
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昼
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3時
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夕食時
- 寝る前

できれば、1日1.2リットル以上の水を摂取しましょう。
また、水だけでなく、塩分(ミネラル)も一緒に補うと、体内バランスが保たれやすくなります。
なお、コーヒーやお茶は利尿作用があり、水分補給には不向き。
「水を飲む」という意識を習慣にしましょう。
(水の重要性については、こちらのブログでも紹介しています)
② 我慢しない。涼しい場所を選ぶ
高齢者の中には、「自宅にエアコンがない」「電気代が心配」と考える方も少なくありません。
しかし、我慢こそが命取りです。
どうしてもエアコンを使いづらい場合、“涼しい場所に避難する”という発想を持ちましょう。
おすすめは、ズバリ「図書館」。
全国どこにでもあり、無料で入れて、快適な室温が保たれています。
しかも、静かで本に集中できるため、心も体もクールダウンできます。
余談ですが、図書館は「悩み解決の宝庫」です。
たとえば腰痛や膝痛、健康に関する本も豊富にそろっており、新たな気づきや改善のヒントが得られるかもしれません。
図書館は豊かな人生100年のためにマストだと思って良いでしょう。
暑さを避けながら、心の栄養まで摂れる——図書館、最高です。
③ 服装ひとつで、熱がこもらない体に
年齢とともに「暑さを感じにくい」ため、真夏でも厚着をしている方がいます。
これでは、体温調整ができず、体に熱がこもってしまいます。
夏の服装のポイントは3つ:
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通気性がよいこと
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吸湿・速乾性があること
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色は白や明るめで、熱を吸収しにくいもの
特に機能性インナー(エアリズムやドライ素材)などは、暑さ対策に非常に有効です。
また、帽子や日傘も直射日光を避けるために活用しましょう。
最後に:熱中症は「今日の一歩」で防げる
「まだまだ自分は元気だから大丈夫」と思っている人ほど、気づかぬうちにリスクを抱えています。
けれど、熱中症は予防できる症状。
だからこそ、「防げたのに…」という後悔はなくしたい。
水分をとる、涼しい場所に行く、服装を見直す。
どれも今日からできる小さな一歩です。
そして、ひとりで続けるのが不安な方は、“頑張らない”体操教室や出張パーソナルトレーニングなど、専門家のサポートを取り入れてみてください。
体力づくりは、暑さにも強くなる第一歩です。
「暑さに負けない、動ける体」で、今年の夏を元気に乗り切りましょう!
フィットネストレーナー 吉村太朗
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