突然ですが。
サザエさんの波平さんは双子だと知っていましたか?
波平さんには双子のお兄さんがいます。
その名も「海平(うみへい)」
波平さんが毛が1本に対して海平さんは毛が2本です。

そっくりですね😊
そんなサザエさんの波平さんにも老後生活が待ち受けています。
今となってはサザエさんのような三世代同居
の家庭も減ってきて独り暮らしや夫婦二人で生活する高齢者が多くなってきています。
いずれにしても家族の目があれば老後生活も安全に過ごせると思いますが、独り暮らしや夫婦共に介護が必要となれば、課題が山積みとなります。
誰もが長く健康に、そして安心して自宅で過ごしたいと願っていますよね。しかし、年齢を重ねるにつれて、家の中の「何気ない場所」が大きな危険に変わってしまうことがあります。
今日は、高齢者が住む環境整備がいかに重要か、そしてどこに注目すべきかをお伝えします。
1. 転倒事故は「家の中」が最も多い!
高齢者の事故で最も多いのが「転倒」です。そして、その転倒事故は、屋外ではなく「住み慣れた家の中」で最も多く発生しています。
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リビングの絨毯のめくれ
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浴室の滑りやすい床
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階段の踏み外し
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コードや段差
これらはすべて、骨折や寝たきりにつながりかねない、深刻なリスクとなります。環境整備は、単なる片付けではなく、健康寿命を守るための最優先の「投資」なのです。
2. 環境整備に重要な3つのポイント
高齢者が安全に暮らす環境を整えるには、特に以下の3点に注目しましょう。
① 「段差」と「障害物」の徹底排除
小さな段差、敷居、電気コード、床に放置された新聞紙や雑誌は、すべて転倒の原因です。
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段差解消:敷居にスロープを設置する、または段差そのものをなくす。
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通路の確保:歩行ルートに物を置かない。特に寝室からトイレまでの動線を確保する。
② 「動作の補助」を考える
立ち上がる、歩く、姿勢を変えるといった日常の動作をサポートする工夫が必要です。
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手すりの設置:階段、玄関、浴室、そしてトイレの立ち上がり部分への設置は必須です。
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滑り止め対策:浴室や脱衣所に滑り止めマットを敷く。
③ 「適切な照明」と「温度」
年齢とともに視力が低下するため、安全確認のためには明るさも重要です。
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照明の増強:廊下や階段、トイレなど、夜間利用する場所に足元を照らす照明を設置する。
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ヒートショック対策:脱衣所や浴室、トイレなどの温度差をなくし、急な体調変化を防ぎます。
3. 「小さな気づき」が大きな安心に
環境整備は、一度に完璧にする必要はありません。まずは日本転倒予防学会が提唱している合言葉「ぬかずけ」(濡れている所、階段などの段差、片付けられていない所)を意識して、ご自宅の危険な箇所を一つずつ見つけて改善していくことが大切です。
安心できる住環境は、心身の活力を維持し、いつまでも主体的な生活を送るための土台となります。ご自身の、そしてご家族の健康な未来のために、ぜひ今日から身の回りを見直してみてくださいね。
フィットネストレーナー 吉村太朗
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