前回のブログで高齢者には骨盤が後ろに傾く
後傾(こうけい)が多く
それに伴い身体に様々な悪影響が及ぼすといった内容をお伝えしました。
今回は骨盤を正しい位置にすることで身体にとってどのような良いことがあるのか!
といったテーマでお届けいたします。
骨盤には前傾と後傾があり
前傾しすぎても後傾しすぎても身体に及ぼす負担は大きくなります。
丁度よい正しい状態を目指す必要がありますが高齢者の方の大半が後傾気味になっている方が多いため
前傾を意識することで動きやすい正しい骨盤の位置になります。
目次
正しい腰の位置による身体の変化
バランスよく歩きやすくなる
腰は「要」という漢字が入っているだけありカラダの「要(かなめ)」になる部分になります。その腰の骨が安定することでバランスよく歩きやすくなります。
また、この部分を気にしたうえで歩くことで基礎代謝アップにも効果的です。
座っていてお尻痛いがなくなる
よく座っていてお尻が痛くなる方が多くいらっしゃいますが、あれも腰の位置が関連しています。座っている時はお尻のどの部分に重心がのっているか意識してみてください。
お尻の後ろの部分、、、、。
といった方お尻や腰が痛くなりやすい姿勢です。
お尻の下に手を入れるとボコッと骨がでているかと思いますが坐骨と呼ばれる骨で、その骨に重心をのせることで正しい腰の位置になり「お尻痛い」の軽減につながります。
根本的に30分以上同じ姿勢で座り続けることが身体に悪影響をおよぼしますのでそこは注意してください。
立ち上がりが楽になる
介護予防の観点からも「立ち上がる」という動作は基本中の基本。
椅子からの立ち上がる時に「どっこいしょ」と声を出している方は骨盤が後傾している可能性が高いです。
後傾した姿勢で椅子に座っている人が立ち上がるという動作をすると
①骨盤をたてる(どっ)
②前に重心をのせて(こい)
③立ち上がる(しょ)
このように3つの動きが必要になります。
しかし、骨盤が正しい位置にあることで
骨盤を建てる動作が省略されるため
①前に重心をのせて(よい)
②立ち上がる(しょ)
で立ち上がれるのです。
ちょっとの違いと感じるかもしれませんが
一度この「どっこいしょ」と「よいしょ」を試して見てください。
違いが分かると思います。
呼吸が楽になる
胸のあたりのあばら骨のあたりを両手で触りながら骨盤を前傾、後傾と動かしてみてください。骨盤が後傾するとあばら骨が下に下がるのがわかると思います、
この骨が下がることで内臓が圧迫され呼吸もしにくい状態になります。
1日3万回しているといわれる呼吸をこの姿勢でしていたとすると常に質が悪い呼吸をしていることになります。
対して骨盤が正しい位置にあることで質のよい呼吸が出来るようになります。
パーソナルトレーナー 介護福祉士
吉村 太朗
公式ホームページ